ショーン・タン

エリック

RELEASE:2012年10月
(原書刊行は2010年)

手のひらサイズのベストセラー『エリック』

我が家にやってきたのは、なんとも不思議な留学生エリック。何を見ても何をしても、おかしなことばかり。
母さんは「きっと、お国柄ね」と言うけれど……。

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ARTIST′S FEELINGS ショーン・タンが作品に込めた想い

外国からの交換留学生と、彼をもてなす郊外の家族の物語

『エリック』は、もともと『遠い町から来た話』に収録した作品を独立して本にしたもの。外国からの交換留学生と、彼をもてなす郊外の家族の物語です。家族みんなではりきって留学生をもてなそうとするのですが、文化の違いからなのか、特別に準備したゲストルームでなくパントリー、倉庫のカップの中で眠りたいというエリック。心温まるお話です。

ショーン・タンの日本における代理人 みにさんオススメポイント

『エリック』を最初に読んだとき、世界がこんなふうに優しい一瞬で満ちているなら、なんと素敵だろうかと嬉しくなりました。小品ながら、ずっと心に残る作品だ思い、小さな独立した絵本を制作したのはぴったりの世界観だとしみじみ思いました。  そして単行本収録時と独立した一冊では、実は細かい点で相違があります。違いはぜし! みなさんの目で、確かめて頂きたいです。  ところで最後の手書き文字は、稀代の翻訳家、柴田元幸さんに依頼して書いてもらいました。これはエリックからの大切なメッセージです。岸本佐知子さんの翻訳を相応しい文字で書いてもらいたいけれど、どんなのがいいかと思案しておりました。今やみんなもう、パソコンで文字を「打つ」時代ですが、手書きだと文字には人柄がばっちり出るものだと感じ入った記憶があります。手書きの原稿を書く柴田さんのちょっとかわいらしくかつ人懐っこい感じの文字を思い出し、お願いしました。エリックの書いた文字はきっと、こんな日本語だろうと思った次第です。

㈱みにさん・田中優子事務所 代表=田中優子略歴
河出書房新社で「文藝」編集部勤務後、翻訳出版書籍編集を中心に従事。版権業務を長く担当、海外のブックフェアへ赴き版権輸入だけでなく日本語の本を海外へ輸出する事業も担当。2020年春、独立。ショーン・タンの日本における代理人としてマーチャンダイジング等、多方面で活動中。 最新の編集作品は『日々のきのこ』(高原英理著)、『旅する小舟』(ペーター・ヴァン・デン・エンデ著)。

PRODUCT 関連グッズ

  • ポストカード

    心がほっこりする『エリック』の印象的な場面をポストカードにしました。大切な誰かに届ける一枚に。

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