ロスト・シング
RELEASE:2012年6月
(原書刊行は2000年)
(原書刊行は2000年)
少年が海辺で出会った迷子は、大きくて赤いだるまストーブとヤドカリとタコが合わさったような奇妙な生き物。街でも目立つのに誰もその存在に気づかない。第83回アカデミー賞短編アニメーション部門受賞作原作!
少年が海辺で出会った迷子は大きくて赤いだるまストーブとヤドカリとタコが合わさったような奇妙な生き物。街でも目立つのに誰もその存在に気づかない。現代をちくりと風刺しつつ、不思議な「落としもの」であるキャラクターたちが自由に生き生きと存在する姿が胸を打つ。
ARTIST′S FEELINGS ショーン・タンが作品に込めた想い
ユーモラスな物語
『ロスト・シング』はユーモラスな物語で、海辺で少年が見つけた生き物の居場所を探す話です。ショーン・タンは台所でこのアイデアを思いつき、数週間で書きあげたと語っています。元はもっと長く、詳細な作品で、舞台は自分が育ったような、よくある郊外の町だと言い、主人公の少年は自分になぞらえているようです。 英語公式のサイトでは、作家自らの紹介文や、ほんと映画の話など盛りだくさんの内容なので、これから少しずつ翻訳してお届けします。
ショーン・タンの日本における代理人 みにさんオススメポイント
ショーン・タンの名前を一躍、有名にしたオスカー受賞作の映画の、原作絵本。
原画は、板橋区立美術館のボローニャ展でも飾られ紹介されていたようです。
でも、私は、そのときになぜか、板美の展示をスキップしてしまい、見ていませんでした。
その後、満を持して制作しようとしたものの。
いろんなトリック、仕掛けの多い作品せ、どこまでそれを種明かしすべきか? と翻訳者の岸本佐知子さんとよくよく話し合って決めた思い出深い作品のひとつです。
㈱みにさん・田中優子事務所
代表=田中優子略歴
河出書房新社で「文藝」編集部勤務後、翻訳出版書籍編集を中心に従事。版権業務を長く担当、海外のブックフェアへ赴き版権輸入だけでなく日本語の本を海外へ輸出する事業も担当。2020年春、独立。ショーン・タンの日本における代理人としてマーチャンダイジング等、多方面で活動中。 最新の編集作品は『日々のきのこ』(高原英理著)、『旅する小舟』(ペーター・ヴァン・デン・エンデ著)。